子供の遠視はスピードが大事!大人のメガネとはわけが違う!?
ある日、小さなお子様を連れた女性がいらっしゃいました。
「この子の3歳児検診で、乱視がひどく視力も悪いと言われた」
処方箋を拝見すると、遠視と乱視の度数が記してありました。
「お医者さんにメガネを作りなさいと言われたけど、私もメガネを掛けていないのでよく分からなくて…」
そういう方、少なくないと思います。
そんな不安を無くすべく、今回はお子様の遠視についてお話しいたします。
『そもそも遠視って?』
遠視とは、近くにも遠くにも焦点が合わず常にピンボケしています。
なので、一生懸命力を使いピントが合うように調節をします。
遠視が強いと、調節するために多くの力を使うので目が疲れやすくなったり、斜視の原因になったりします。
『遠視と言われたらどうしたらいいの?』
医師から遠視と判断されたら、メガネを早急に作る事が大切です。
なぜなら大人のメガネと違い、目的となっているものが「見ることを訓練する」ということだからです。
メガネを掛ける必要のある子は焦点のあっていない状態が当たり前になっています。
この状態にメガネを掛けてピントのあった映像を取り込むことによって、刺激を与え視力を育てていくのです。
『メガネはすぐに作らないとダメ?』
視力は6~8歳頃までしか発達する事が出来ません。
この発達期を過ぎてしまうと視力を育てることは難しくなってしまうのです。
なので3歳児検診などで遠視や弱視と判断された場合はこの発達期までにメガネを掛けてしっかりと見る力を育てることが大切です。
よく、メガネを作って、お子様に掛けさせた際、「見える?」と聞く方がいますが、
上記に話したように、まだ見る力が無いので、子どもの感覚的には良く見えている訳ではありません。
お子様が成長した時に様々な可能性に挑戦出来るようにする為にも一日も早くメガネを作る事をおすすめします。